※この文書は録音テープをテキスト化したものです。 正式な議事録ではありません。
榎本健治
7番議員、榎本健治です、一般質問させていただきます。
がん検診について。
県民しあわせプランの中にも揚げられている、
「がん対策の推進」について質問させていただきます。
わが国のがんによる死亡者数は、年間30万人に達し、高齢化に伴い、さらに増加することが危惧されています。この紀南地方でも、がんは大きな死亡要因となっております。
がんになる要因は様々ではありますが、早期発見、早期治療が有効とされています。
市町村において、各種がん検診が行われておりますが、紀南地域の受診率が低い、と指摘されています。
早期発見するためには検診は欠かせません。この、受診率を上げるために何が良い方法はないでしょうか。
平日働いている人も多く、現在平日のみ検診は行われていますが土日も含めてみる。
がん検診の指針見直しを進めている厚生労働省の検討会で、今月12日、子宮頸がんについては、20歳代の発症率が上昇しているため、対象年齢を現在の「30歳以上」から「20歳以上」に引き下げることになりました。子どもさんが小さく検診に出かけられない、というお母さんたちの声も聞くので、検診に一緒に子どもさんを連れてきて、検診の間だけ見てもらえるよう、保育サポーターさんを派遣する。
などなど、まだまだ対策はあると思われますが、当局としてはどのようにお考えでしょうか、お伺いします。
中野健康づくり推進室長
失礼します。榎本議員のがん検診についてお答えさせていただきます。
当村における検診につきましては、老人保健法に基づきまして、基本健康診査、節目健診、ウイルス肝炎検査、胃がん検診、大腸がん検診、住民結核・肺がん検診、子宮がん検診、乳がん検診、前立腺がん検診等、各種がん検診を実施しております。
基本健康診査については、40才から70才までの方は、検診検査機関に委託して、平日、3日間に分けて実施しています。そのときに、ウイルス肝炎検査も同時に行なっています。また、71才以上の方については、寺本クリニックに委託しまして、6月から9月の間で実施しています。30才、40才、50才、60才の節目健診についても、10月に寺本クリニックにおいて実施しています。
がん検診につきましては、検診検査機関に委託しまして実施しています。
胃がん検診・前立腺がん検診については、年4回、同時に実施しており、その内、1回、平日、働いている方たちも受診できるよう、早朝の検診を行なっています。
住民結核・肺がん検診につきましては、結核検診は19才以上、肺がん検診は40歳以上を対象に2日間に分けて実施しています。
大腸がん検診につきましては、年2回、行なっております。
子宮・乳がん検診につきましても、年2回実施しており、対象者について、当村では、年齢制限をせず、20才代の方でも受診できるようになっています。
検診の周知方法について、基本健康診査、ウイルス肝炎検査、節目健診、住民結核・肺がん検診については、個人通知で、その他の検診については、全戸配布で受診促進の啓発を行なっております。
平日、働いている人のために、検診日を土曜日、日曜日に設定してはどうかということなんですが、16年度の基本健康診査においては、3日間の内、1日は、日曜日に実施いたします。
がん検診についての、土、日曜日の検診については、検診委託機関との関係もありますので、今後、検討をしていきたいと思っています。
また、子供さん連れの受診者の方について、がん検診等においては、余り時間もかからないので、検診の間、受診者同志で見合ったり、スタッフが見るなどして今のところ対応をしています。
今後、村民の皆様に対して、より一層、生活習慣病予防、がん予防に対する知識の普及啓発に努めるとともに、受診促進を図り、検診の受診率を伸ばしていきたいと思います。
また、ヘルス推進員連絡会においても、地区活動の一環として地域住民への受診促進の働きかけについて、一層、協力をお願いしていきたいと思っています。
榎本健治
再質問させていただきます。基本健康診断については土日をはさんで頂けるという事で、平成16年度からやって頂けるということなので大変有り難いと思っているんですけれども、先日12日、がん検診指針見直しを進めてる厚生労働省の検討会の方で、検診の年齢が子宮頸がんが、大変20歳代からも20歳以上に引き下げられるという事が発表されて、やはり20歳代といえば私達の年代なので、やはり子どもさんも小さい、そして働いている人も多い、そういう所からこういう質問をさせて頂いたのですけども、そういった場合、回答の方でありました子供さんを連れている方はスタッフの人が見て頂けると、また受診時間が短いから一緒に来ていた人に見て頂けるという事なんですけども、やはりこれから20歳代に引き下げられる事に伴って、受診率が上がらなくてはいけない、上げさせなくてはいけない、という事なのでそういったこともやはり啓発活動も行って、スタッフが見て頂けると、だからいつでも来れると、そういった事も考えていって頂けないかと思っているのですが。
そして検診が年4回ある検診もあるので、やはりその中の何回かは土日も含めて見るといった事も対策の一つと考えられますが、いかがでしょうか。
中野健康づくり推進室長
女性の方の検診につきましては、現在も一応年齢制限せずに実施していますけれども実際、受診者というのは少ないです。そして、子供さんの関係ですけれども、今の所はスタッフと検診に来た方同士で見てもらっているという事でやっていますけれども、今後、受診率を上げる方法を考えていきたいと思っています。また日曜日についての検診につきましても、業者とも検討させてもらって色々検討していきたいと思っています。
池田議長
榎本議員。
榎本健治
有難うございます。検討して頂けるという事なので、今後とも実施に向けて宜しくお願いいたします。そこでまず住民のニーズというか、やはりこういった要望があるとか、こうして欲しいというニーズ調査は考えられてないのでしょうか。
例えば私は働いてるとか。子供さんがいるとか。そういうニーズはどういうふうに把握されているのでしょうか。
中野健康づくり推進室長
把握はしてないですけれども、一応申込みをとっているだけの状態でございます。
榎本健治
そこで、ここに2つ挙げた対策は私が思いついた対策なんですけれども、今後、鵜殿で健康まつりとかがありますよね、そういった所で例えばアンケート調査をしていろんな受診の向上率を上げるためにこういったニーズがあるという調査もできるという事ですよねたとえば。
また鵜殿村内ではITが普及してきて、インターネットを使って例えばこういった検診ありますよとか、そういった事も啓発する事も出来るんですよね。やはり当局が対策を色々考えて、受診率を上げる為の対策を考えて頂きたいと思います。
中野健康づくり推進室長
今言われた通り、色んな人の意見を聞きまして今後、受診率の向上の為に努めていきたいと思っております。
榎本健治
それともう一点お聞きしたいんですけども、今まで検診はお隣の公民館が多かったですよね、今後場所は変更されるということでしょうか。またどちらでやられるんでしょうか。
中野健康づくり推進室長
がん検診につきましては、一応駐車場でやっております、基本健康診断につきましては保健センターと寺本クリニックの方でやっております。
榎本健治
最後に、がん検診というのは早期発見、早期治療が有効とされている中で、やはりがん検診というのは宝くじのようなものだと。早期がんにあたり、例えば早期がんを発見して頂けると、当たりくじを引く人は少ないですけれども、ほとんどの人はがんというものを発見されないと。まあハズレの為にお金を払うという事になるのですが、外れて喜ばれる唯一の宝くじではないかと。そういった発想もありますので、今後受診率向上に向けて、積極的な取組みについて期待をして、私の一般質問を終らせて頂きます。ありがとうございました。
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